著者/小濵 正美さん
米寿を迎え、医学の道を歩んできた人生を記憶の失せぬままに綴った自分史。
タイトルの「原子野に医を学びて」は、どうして付けられたのですか?
私の医師としての学びの第一歩は、原爆落下の中心地「浦上の原子野」の中から始まりました。
戦後日も浅い被爆地長崎で衣・食・住に苦しみながらの医学生生活、研究生活ではありましたが、そこには何ものにも代えがたい平和な学びの日々がありました。
表題にその頃の想いを込めました。
記載されている内容についてお聞かせください。
医学編は、私が、7年前に出版した「吾以外皆吾が師なり」の中に載せた、「原子野に医を学びて57年 戦後60年に思う 特集」を冒頭にもってきて、原子野の学生時代や教室時代の想い出を記憶の失せぬ間に書き留めておきたいと思い記述しました。
その他、身辺雑話として、最近7年間に起こった事柄について、その時々の感懐を拙い文章でまとめてみました。
せめて、身内の一人ぐらいは、読んでくれて人生にはいろいろな生き方もあるのだと感じとってくれれば嬉しいです。