著者/大財了子さん
─ 戦争 ─ 辛い体験をのりこえて
母の今までの人生を一冊の本にと娘さんがまとめてプレゼント
お母様の記録集を出版されようと思われたきっかけは?
母が46歳の時に書いた手記があることを思い出し、それをパソコンで活字にしたいと申しました。母は最初あまり気が進まないようでしたが押入れから、さがし出してきてくれました。400字詰め原稿用紙で48枚ありました。それを、入力していくうちに、私の知らなかった母の苦労がわかり、この文章を何とか本にして残したいと思ったのがきっかけです。
自費出版をどこに頼もうかといろいろ悩まれたようですが、ゆるりを選んでいただいたのは?
新聞に、自費出版の案内が載っていたので問い合わせたり、講演会に来られた出版社の方に自費出版について尋ねたりしていましたが、なかなか納得のいく内容ではなかったので、実行に移せませんでした。いろいろな方に聞いている中で、それならと紹介していただいたのが、ゆるりでした。「ゆるり」の方からは、母が描いた墨絵や書、また母の写真などを、入れる事をアドバイスしていただきました。
お母様はどのような方ですか?
本に載せている書や墨絵もそうですが、和裁・洋裁・詩吟など、娘の私が言うのもなんですが、多才な母です。初めての方とでもすぐ親しくなれるような一面もありますよ。
本が完成して、手にされたお母様の感想は?
大変喜んでくれました。最初は、「遺稿集みたい。」と嫌がっておりましたが、校正を重ねるにつれ、段々と喜んでくれるようになり、完成した時には「一生の記念になる。」と言ってくれました。母に親孝行ができたような気がして、私も嬉しかったです。
脳梗塞で倒れられたお母様は、現在リハビリに励んでいらっしゃるそうです。また、お元気になられて、多彩な趣味が復活されるように頑張ってください。