著者/松藤 トシ子さん
本をめくると短歌のなかに家族への愛が溢れる一冊。
本文の最初にお父様の描かれた絵と、詠まれた短歌を載せていらっしゃいますね。
父が平成5年に亡くなって親孝行もできないままでした。
遺品の中に、詠んだ歌が見つかり、いつか一緒に「歌集」を出版できたらと思っていました。
絵はベンチに座って写生したものだと思います。どこかで喜んでくれたら嬉しいですね。
出版されていかがでしたか?
古希を記念して出版しようと計画しておりましたが、家族の病気や、私自身も体調を崩し出版が遠のいてしまいました。
神経の痛みから苦しんでいる際に、主治医から好きなことをして気を紛らわすことを勧められ、これを機に念願であった父との合同歌集を出版することにいたしました。
それに、女の子の孫が誕生し、初孫も小学校に入学しました。この作品に載せることができたのが何よりも嬉しいです。
本のタイトルは夫に書いてもらい、表紙画は私が描いた絵を、挿入絵は、夫と両親、そして私の絵を載せました。
表紙の〝蒼颯〞は、二人の孫の名前を一字ずつ取って付けましたので、私一人の本ではなく、家族の想いも一緒にした作品に仕上がり、大変満足しております。