忘れな草

著者/上松ミセさん

歌と写真に込められた私だけのオリジナル歌集

525首の歌を66項目のタイトルに分けて家族の協力を得てまとめられた一冊

出版のきっかけは?

長い間短歌から遠ざかっていましたが、昭和56年頃から短歌作りをするようになりました。気がつけば、たくさんの歌ができていて、84歳の現在、人生の一区切りとして、目に見える形で記録に残しておこうと思い、出版に至りました。

まとめるのに、ご家族の方のお手伝いがあったそうですが。

子ども夫婦に相談したら、手作りで作ろうと賛成してくれました。でも、いざ始めると、何年頃の歌か、順序もわからぬまま、大変な作業になりました。苦労をしながら、歌稿を整理して、まとめるまで全部、孫達が力を貸してくれました。おかげ様で、家族の協力を得て、ささやかな歌集ができました。

photo_0045_02歌の間には、ご家族の写真が入っていますね。どなたのアイデアですか?

はい、昭和堂の方に家族の写真を入れてみたらどうかとアドバイスをいただきました。他の歌集にはないオリジナルで入れて良かったなと感謝しています。

歌を詠み続けてどのくらいになりますか?

西日本新聞歌壇で知り合いになりました方のご紹介で、「氷原」に入会させていただいたのが、1985年頃で、盲蛇に怖じずのたとえのごとく、思いのままに作歌しておりましたが、少し理解し始めたら筆が進まなくなりました。自分の歌に自信をなくし、焦りと負担に思うようになり、欠詠しがちになりました。

photo_0045_03どなたに見ていただきたいですか?

やはり家族でしょうか。一緒に協力してまとめてくれたので…。

 日々の暮らしを歌に詠んで、家族の思い出写真と共に暖かい思いが伝わってきます。84歳とお聞きしましたが、まだまだこれからも綴ってください。