自分史ノート

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著者:ゆるり書房
定価:864円(税込)
発行日:2015年12月

自分史作り。
それは新しい自分探しの旅です。

自分史は、つまるところ「今の自分」「今のあり方」がテーマになります。それは、生まれた時から現在にたどり着くまでを整理する作業だからです。人は人生の大きな節目を目の前にするあたりで、「自分の人生っていったいなんだったろう?」という想いに駆り立てられます。ジャーナリストの立花隆さんの著書「自分史の書き方」の中に次のような言葉があります。「人生とは、ひとりの人間がこの世に生を受けたあと、その人の上に時々刻々と起きてきた一連の事象の流れである。その流れを具体的につかむことのなかに、自分の人生の答えがある」と述べています。自分の人生を知りたければ、自分史をつづってみることにほかなりません。この自分史が整理された時の喜びは皆さんたとえようもないものです。ひとまず人生を整理し、一区切りつけたという満足感が、また新たな意欲を湧き立たせることとなるでしょう。そういう意味で、自分史づくりは新たな自分探しの旅といえるでしょう。本書は自分史づくりの手引き書として利用されることを目的としています。出生から現在に至るまでを年代別に区切り、全体を質問形式で構成していますので思うままに書き込んでください。記述していくだけで自分史が出来上がりますので、気軽に取り組まれることをおすすめします。

■ゆるりのお客様が元気なわけ?
自費出版サロンゆるりに来られるお客様の平均年齢は71歳です 。平均といっても70~80歳代の方が、全体の七割を占めてます。そしてこの方々の共通することは、とってもお元気で、はつらつとしていることです。自費出版のジャンルはさまざまですが、当ゆるりでは、「自分史」、「詩歌集」、「美術作品」が全体の七割を占めています。ご自身で文章をつづり、創作に頭をめぐらし、指先に精魂をかたむけるそのような行為が、皆様の元気なみなもとであろうと、お会いするたびに感じています。他方世間では、同じ高齢者の方々であってもさまざまな理由で元気がなくなっていかれる方も見受けられます。怖いのは成人病の三大疾病に加えて、加齢に伴うボケ症状「認知症候群」の増加です。

■ボケ「認知症」を予防する
認知症の予防は、生活習慣病の予防と同じ「適度な運動」、「栄養バランスのよい適量の食生活」と「頭を使って知的な活動」をすることです。米国ミネソタ大学の予防医研究グループが、ノートルダム修道女会の協力を得て一九八六年からつづけられている「修道女の加齢と認知症に関する研究」で注目された事例 に 、101歳で亡くなった「シスター・マリーの脳」の報告があります。彼女は亡くなるまで認知症の病状はなく、知能テストではいつも高得点で、100歳になってもしっかり生活を維持していました。ところが死後に脳を解剖したところ、重量が通常の七割程度に委縮しており、アルツハイマー疾病者と同じレベルでした。この状態にあっても日常生活に支障がなかったのは日頃の暮らしぶりにあったということです。それは彼女が長年数学の教師だったこと、それ以降も知的な活動を活発に続けて、質素で規則正しい生活を送っていたことによると言われております。彼女のように、たとえ老化などの避けられない要因によってアルツハイマーレベルになってしまっても、それまでにしっかりと頭を使う生活を続けていれば、日常生活に支障がでてこないこともあるという事実を示しています。

■自分史つづりは脳への刺激と活性化につながります。
自分史を書くことで、若かりし過去の日々を思い起こし、昔の記憶がよみがえります。忘れていた自身の記憶の細部が思い浮かんできます。書いていくことで、過去の出来事を時系列にまとめようとして脳が刺激され活性化してゆきます。さらに自分史をまとまった形でまとめようとすれば、昔の写真や資料、手帳、ノート、思い出の品などを整理してゆきたくなります。そこから興味が深まると当時の思い出の地へ取材訪問したり、旧知の人たちに再会したりという行動へ移られる方もいらっしゃいます。
ぜひこの機会に、脳への刺激と活性化につながる自分史づくりにチャレンジしてください。