画集 今村冬三作品集

著者/今村 冬三さん

詩人であり、文筆家であり、画家でありいくつもの顔を持つ著者の初の画集。

22-3これまで詩集・評論を7冊出版されていますが、本を出版する魅力は何ですか?

「本を出版する魅力」というよりは、本そのものが好きなのです。
中味はもちろん、装幀・組版・文字すべてをひっくるめての〝本〞が好きなのです。
そしていま一つは、いつの間にか一冊の本にするだけの作品が溜まっているからです。
この世に生を享けたからには、自分も何かを残したいものだ、と思い続けていましたが、それには、やはり自分の表現活動を〝本〞としてまとめるのが最もふさわしいのではないかと考えたのです。

初の画集出版となりましたが、作られてみていかがでしたか?

「画集なんて烏滸がましいにも程がある」という至極もっともな考えを「せめて熱心さの軌跡だけでも知って欲しい。作者には自分の作品を愛惜する権利があるはずだ」という、ひとりよがりの思いが、アッサリ出し抜いてしまいました。
でも、人生の悔いを一つ少なくすることができた、と思っています。
昔の仲間たちに贈ったところ、「出会いの機会を作ってくれた」と喜ばれたのも良かったと思っています。