句文集 金婚

著者/勝盛青章さん

宝石をもらうより、嬉しい本。

夫婦で歩んできた50年。涙も笑いも二人で過ごした想い出の川柳。

愛情いっぱいの句は読んでいて、とても温かい気持ちになりますね。川柳を思いつかれるのはどんなときですか?

主なモチーフは妻との会話ですね。なにげない日常のやりとりなど、妻との会話はすべて題材となります。それに、妻との旅行や思い出のアルバムが80冊ありましたから、それをめくるとまた思い出がよみがえり句が浮かんでくるんです。そうして出来上がった句を、2、3年かかって選び抜きました。

photo_0006_02金婚50年、おめでとうございます。「金婚」の記念に句文集をだそうと思われたきっかけは?

実は以前にも本を作っていまして、昭和62年に句文集『留守番』を出しました。そのとき、「次は金婚に出そうか」と妻に口にした一言が、そもそもの始まりなんですよ。
長年書きためた川柳を、ひとつの形にする大切なきっかけが、ご夫婦の記念日だったんですね。
そうですね、日本では夫婦の結婚記念日を祝うことは少ないと言われていますが、家庭の記念日に、こうして夫婦の歩みを出すことに意義があるのではないかと、ずっと思っていました。

川柳をはじめられてどれくらいですか?

足掛け50年になります。川柳は人の心、人間の心を詠むものですが、私の場合は人生が妻との2人3脚でしたから、詠む句がすべて妻との思い出の句なんですよ。たとえば「老夫婦主語がいつでも省かれる」「五十年、汗と涙と笑いじわ」「老い二人次のハードルダイヤ婚」

出来上がってみていかがですか?

photo_0006_04やはりずっしりと重みのある仕上がりには感動しました。また、本になったことで、いろいろな方に読んでいただける。思いを人に咀嚼(そしゃく)してもらえる喜びがありますね。

奥様は本を手にされていかがですか?

そうですね、50年の時の流れをあらためて思い返しましたね。見せたお友だちからは「奥さんの句ばっかり」と言われました。恥ずかしいやら何やら…(笑)でも、どんな高価な宝石をもらうよりも嬉しかったですよ。

次の句文集もやはり記念日に?今後の抱負をお聞かせください。

そうですね、次がダイヤ婚ですから、そのときに出版できたらいいですね(笑)。これからも夫婦仲良く、やっていきたいと思っています。

 “どんな宝石をもらうよりも嬉しい…”50年の愛情がいっぱい詰まった本を手にしたときの、この奥様のとてもストレートな言葉に感激しました。これからもどうぞご夫婦お元気で、次のダイヤ婚での次回作を楽しみにしています。