ゆうたくんごめんね

著者/東 フミ子さん

a_008_yuutakun01おばあちゃんってステキでしょ★

保育所での日常生活を題材に人間関係のあり方を優しく問う、待望の第2弾!

「じゅんくんあそぼ」を2年前に出版されて、今回待望の2作目ですが、今回も保育所の中で繰り広げられる、日常の些細なコミュニケーションから内容が展開されていますよね。

はい、子どもの日常生活をみていると、子ども同士だけでは仲良くなりたい、お友達になりたいと思っていても、なかなか仲良くなれなくて、努力すればするほど嫌われることになってしまい途方にくれる。見ていると、日常生活ではそんな事が多々あります。それを周りの大人が、ちょっと交通整理をしてあげると、子どもが自分で学びとってくれるという内容になっています。

今回の「ゆうたくんごめんね」は、大阪市教育委員会の第2回人権絵本原作コンクールの入選作品になっていますが、東さんは、長年、保育士をされていて、絵本のテーマも保育所の日常生活の中から得られたものですか?

そうですね、子どもの世界だけではなくて、世の中を見ていたら、高齢者や障害を持っている人などを「かわいそう、助けてあげなきゃ」と、相手の気持ちを考えるよりも、まず、世話をやいてしまうことがありますよね。
これはもちろん嬉しく感じる人もいますが、おせっかいと感じる人もいる難しい問題です。
大切なことは、相手がどんなことを望んでいるかを考えてあげてから手を貸してあげることですね。
してあげる、してもらうという関係ではなくて、平等に喜びあえる関係になれたらと考え、園児の日常生活を通して伝えたいと思いました。

この本を通して、東さんが伝えたかったことはどんなことですか?

人間関係をどう結んだらいいのかは、こどもたちだけではわからないので、周りの大人が仲立ちをしてあげ、対等に尊敬しあって暮らせるようにアドバイスしてあげて欲しいということです。
それを今回、おばあちゃんがその役を果たしてくれていて、優しく教えてあげています。子供さんだけではなく、ぜひ、大人の方にも読んでいただきたいですね。

優しい笑顔、ゆっくりとした関西アクセントで、これからも絵本は作り続けていきたいとお話ししていただきました。
遠藤周作文学館を訪れた際、その美しい外海の海と自然に惹かれて移り住まれ、長崎での生活も充実されているように感じました。