「絆、これからも」 わが67年をふり返る

著者/池田智忠さん

THE自分史!溢れ出る家族への深い愛情

ご自身の歴史に合わせて、長崎・日本・世界・カトリックの歴史も詳しく掲載。写真枚数も約2540枚という労作。

まず、528ページもの大作ですが、まとめるのにどのくらいの期間がかかりましたか?

日記と100冊近くのアルバムからの写真の抽出と整理、特に世界・日本・長崎県内・カトリック関係等の国内外に於ける「年表」作成では、真実と正確さを追究し、3ヶ所の図書館に通いつめて、結果的には2年かかりましたね。

photo_0048_02そもそも本を作ろうと思われたのは、どうしてですか?

これまで67年間の人生は、楽しいだけではなく、大変な悩みや苦労もありましたが、懸命にがんばり乗り越えてきました。3人の息子とお嫁さんたちも、これからの人生様々な困難に遭う時、これまでの諸困難を乗り越え生きてきた、私たちの両親や祖父母や、また、私たち夫婦の生き様が、人生の先輩として彼等に「教訓」となり「激励」となり、しっかり前途を見据え勇気を持って立ち向かう目標となれば幸いと思い編纂に踏み切りました。

ご苦労された点は?またエピソードがありましたらお願いします。

そうですね、とても楽しく取り組むことができました。苦労ではありませんが、1枚の写真を探すのに1日かかったり、一つの事実をつかむのに大変な時間を費やしたりしました。エピソードと言いましょうか、父方の祖先の墓を、田平から長崎の納骨堂に移しました。母方の祖先の墓の改修にも五島に行く予定です。祖先が生き抜いた強い生活の匂いを追慕し、祖先を大事にすることは重要だと思っています。

昭和堂に仕事を依頼されていかがでしたか?

素晴らしいものがありましたね。時期・時間・字句への的確な指摘と、あらゆる箇所での詳細な心配りを垣間みました。顧客を大切にする昭和堂さんだからこそ出来たと確信しました。また、編集担当者である緒方さんのハイレベルで思い切ったレイアウトは、他の追随を許さない真似できない芸術品だと思います。

今後、執筆されたいものはありますか?

はい、いろいろ夢があります。当面は、カトリックを日本に伝来させたフランシスコ・ザビエル以来のカトリックの歴史を自分なりに研究したいと思っています。

 サロンゆるりが開設して以来の超大作の自分史で、池田さんのご家族に対する愛情の深さが溢れている本です。今後の執筆活動も、とても意欲的で、どんな作品になるか今からとても楽しみです。